「濡れますよ」

「・・・・・・いいよ、別に」

「意地っ張りですねぇ」

「・・・・・・」

「レムの塔、あれは貴女の所為ではありません」

「・・・・・・でもっ!」

「あれは鼻たれ自身の所為です」

「ディスト・・・・・・いえ、サフィールにはサフィールの目的があって、信念があった。それを私はっ・・・・・・!」

「もう過去のことです。彼自身も分かっているでしょう」

「・・・・・・何を?」

「先生はもう、この世界にいないのだ、と」

「ジェイド・・・・・・」

「この世界から追い出した私が言うのも、どうかとは思いますがね」

「・・・・・・ねぇ、ジェイド。サフィール、生きてるよね?」

「大丈夫でしょう。あの鼻たれは昔から妙に頑丈ですし」

「うん・・・・・・」

「さ、もう行きますよ。雨に濡れて風邪をひかれては困りますからね」

「・・・・・・お迎え、ありがと」

「いえいえ」










●002*【大佐夢】
雨(レムの塔後・ネタバレ)
旅仲間・雪国幼馴染・微シリアス