「・・・・・・」
 
 
 
見慣れた天井、はためくカーテン、広いベッド。
 
そして温もりは一人分だ。
 
・・・・・・目が覚めると、隣に彼はいなかった。
 
きっと軍務に行ったのだ。
 
 
 
一言、声くらいかけてくれたっていいのに。
 
寝ているのを起こしてくれたって構わないのに。
 
 
 
けれども、そうしてくれないのは当然だ。
 
いつも突然ふらりと現れて、私を抱いて、何も言わずに帰ってしまう。
 
ただ身体だけの関係なのだ。
 
彼の行為は、彼からの愛はない。
 
ならば私は・・・・・・?
 
 
 
「――――――馬鹿な女よね、私も」
 
 
 
優しく彼に抱いてもらえる。
 
それだけで十二分だ。
 
まだ大丈夫。
 
 
 

 
 
 
だって、きっと、少なくともあの一瞬だけは愛してもらっているだろうから。
 
 
 
至極甘美な余韻に沈み込む。
 
その一瞬すらも錯覚かもしれないけれども。
 
 
 
 
 
 

切なげに私の名を呼ぶ、
貴方の声がすき
 
 ・・・・・・ジェイド不在ですが?
 
(06/06/03)