言葉なんかじゃ、足りません。

気持ちなんかじゃ、足りません。

思いなんかじゃ、足りません。


(だってそれらは私には貰えないものだもの、足りるわけがありません)


心細いんです、貴方がいないとどうしようもないんです。
ぽっかり穴が空いたようになんてものではなく、捻り上げ抉り盗られたかのように虚無。
見えない触れないのでは満たされません、貴方が絶対的に足りないんです。


多くの人間を騙したその笑みで私に笑いかけて下さい。

全てを守ろうとするその腕で私を強く抱き締めて下さい。

人を惑わすその美しい瞳で私を騙して下さい。


貴方が私を愛していないことなど、とうに知っているのです。
私は貴方の一番になれないなど、とうに知っているのです。
それでも貴方を愛しているんです。
だから貴方に見えない触れられないのが辛く耐えられないのです。
私は目に見える触れる確かな貴方だけを信じられるのです。


元より貴方から心が頂けないのだから、せめて目に見える触れる確かな貴方を私に下さい。
そして何より傍にいて下さい。
そして何より傍にいさせて下さい。




思いでは、本当は足りないわけではないんです。(無いもので空洞は埋められませんから)

貴方の心は私のもとにないから信じることができないのです。(信じられるくらいの貴方の心を私に下さるのなら、私は無条件かつ無抵抗で待ち続けます。もしもの話でしかありませんが)(きっと下さらないわ)

愚かで哀れな私を許して下さい。

地位と権力で貴方を縛っている私を許して下さい。

どうしたら私は貴方の側に居られるのか分からないのです。




(馬鹿な女だと、お思いでしょうね? ―――それでも・・・・・・)







極上の嘘で私を欺いて?



彼女は知っている。彼の世界は彼女抜きで成り立つことを。

(06/07/17)